神社の名前に絶望した瞬間


小さいころから、近所に有名な神社があった。
さびれた神社だったけど、テレビなどで度々名前を聞いた。

小学校の校外学習で、とある神社に行った。
そこもまた有名な神社だった。
漫画のとあるキャラクターの由来ともなっていて、
幼心に

「すげえ……」

って感動してた。
家の近くに有名な神社がある!
少し山奥に行くと、キャラの由来となった神社がある!

誇らしかった。

しかし、ある事件がきっかけで俺は絶望する。

それは、本当に事件だった。
全国ニュースになるくらいの大事件で、それは世間をにぎわせた。
近所づきあいが希薄になった現代の問題が浮き彫りになった。
そんなビッグニュースだった。

で。

その事件のあった家の近くに、とある名前のテニスコートがあった。
その名前が、神社の名前だった。
「なんで神社の名前がついてるの?」
と親に聞くと
「すぐ裏にその神社があるからだよ」
との回答が来た。

おかしい。

神社は、うちのすぐ近く。
しかし、現場は10キロは離れている。
それをすぐ近くというのは、すこし無理がある。

一人考え込み、それ以上追求しなかった。

そして、それからほどなくして、知る。

テレビに映っていた、キャラ名由来の神社。

俺が校外学習で行った神社とは全然違う、きらびやかで荘厳な神社が映っていた。

さて、もうお分かりだろう。
いや、初めから気付いていたかもしれない。

世の中には同じ名前の神社が存在している。
井の中の蛙だった俺は、総本山という存在を知らなかったのだ。
だって、八百万の神と言うけど、でもやっぱ神社とか特定の神を祀っている神社が
そんなたくさん存在してるだなんて思わなかった。
え?
神社の数だけ八幡神いんの?
なに?
クローンなの?
ちがう?
ごめん、わかんない。

というわけで、これは、自分の世間知らずさ、世界の広さに絶望した瞬間のお話でした。




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